LINER NOTES

-収録曲-

01. スーフィー

02. 愛の速度

03. 船底

04. Summer surrender

05. Rooftop

06. neji

07. All miracles

08. Moon river

09. 光のふもと

10. wedding dress

2019.09.04 Realese

品番OOC-001 / ¥2,300(税抜価格)+税

-店舗特典-

TOWER RECORDS：バンドロゴステッカー

disc union：ユニオンオリジナル特典 ”キーホルダー”

ヴィレッジヴァンガード：ジャケ写缶バッチ

LINER NOTES

　彼らの音楽に出会ったのは、3年半ほど前でしょうか。ex-andymori/ALの小山田壮平を中心とした新レーベルからの第一弾バンドということと、Gateballersという大胆な名前で興味を持ち、音源を聴いて見事にやられました。衝動感のあるロック要素を保ちながら、インディ的な空気感を纏い、ちょっとアウトローな孤高な感じも抱かせつつ、大衆に響かせる抜群のメロディを持ったバンドという印象でした。

　そんなデビューアルバム"Lemon songs"を愛聴して時を経て、メンバーから出来た！と、発売前にメールで送ってもらった2ndアルバム"「THE ALL」=「POEM」"を聴いて、こりゃあもうびっくりしまして、形容できない感じで、感覚が反応するという感じで衝撃食らいました。私、レコード屋をやっておりまして職業柄もありますが何十年も毎日10時間とか様々な音楽を聴き続けております、分析力や読解力とかはなくても、感性だけは嫌でも磨かれている気がしてて、そういう直感は大切にしてるのですが、その感性を近年ないほどに射抜かれたのが"「THE ALL」=「POEM」"でした。どこがどうとか説明はできないのですが、普通っぽくて普通でない、無個性っぽくて、超個性。圧倒的に自由かつ、アヴァンギャルドな要素も含みつつ、同方向に振り切れないポップさがど真ん中に据えられていて、本当に大傑作だと思い、完全にバンドに魅了されました。期待に応えてくれるライブもしっかり出来るバンド。メンバーは感覚で生きているタイプの変な奴らだなと勝手に思っていますが（笑)。だからこそこんなに絶妙に歪んでいてポップという音楽的に個性を持ったものが出来るのかな？という無責任発言をしてみたり。

　そしてその充実の2ndをリリースした同年末に自主でのEP"THANK YOU PART-TIME PUNKS"をリリース。このEPが2ndアルバムの流れを汲みつつ、より実験的だったり、前衛的だったりする挑戦的な内容であり、難解性を見せるインストやノイズ的な曲も挟み込みつつも、実力違い、格違いってのを感じさせるGateballers節とも言える展開やメロディを見せる曲を配した濃厚で充実した作品で、引き続きGateballersに魅せられたままその後の動向を気にしていたところ、またメンバーから新作できた！とメールをもらい、あー、こういう仕事の特権だなと。発売すら決まっていない状態で、お先に聴かせてもらっていたのが今回リリースされる3rdアルバム"Infinity mirror"です。

　これが2ndからEPを経て辿り着いたと言うに相応しいアルバムとなっていて、2ndで大きく飛躍したスケール感やサイケな要素、リスナーの脳へ、感覚へじわじわと浸透させる深度の高い音楽性に加えて、その自主でのEPということでやりたい放題やったのか、モードがそうだったのかは分からないですが、やってみたかったことを実践した探究心や冒険心を見せた要素や、経験値をきっちりと結実させたような作品で、緻密さと自由さが共存し、生真面目さと遊び心が混ざり合うGateballersならではの音楽愛や、志の高さを見せつけてくれる独創性、中毒性の高い音楽となっています。ハッとするメロディ、ドキッとするアレンジ、え？っとなる音使い。単なる曲。メロディ。だけではない、ここに鳴ってる全てのもの、重なるもの、あらゆるところに魅力が詰まっています。

DAWA(FLAKE RECORDS)

COMMENTS

この若さでこの音は正直ビビります。下北沢のライブハウスでやたらギターが上手い奴がいるなと思って声をかけたのが夏椰君。生意気だったから、まさかと思ったらやはり和光出身の後輩でした。和光出身のバンドに最近色々な所で出会うけど、その中でもGateballersは今一番注目してます。

吸い込まれる様なギターのサウンドに透き通ったボーカル。どことなく「はっぴいえんど」を彷彿とさせる様な楽曲に僕もすっかりハマってしまいました。

TAXMAN (THE BAWDIES)

あぁ今回もGateballersの新譜を聴く準備が出来てなかった。

『スーフィー』のイントロでサウンドスケープに神経を委ねた時、そう思った。

彼らは毎回Gateballersなんだけど、過去のGateballersはこちら側の話で彼ら自身の話ではない。音楽によってのみ進化していく真っ当なロックバンドだと思う。

Vo.夏椰は会うと面倒くさい奴だけど、そんなところをまた許せる理由を一つ作られた気がしてちょっと悔しい。『光のふもと』での"I want to fly"て言葉がすごくリアルに聴こえる奴。カッコいいわ。

アサノケンジ（TENDOUJI）

「令和版はっぴいえんど」てな形容が浮かんだがそんな御託はどうでもよくてワタシはイヤフォンかけて白昼夢の中でゲートボールします

百々和宏（MO'SOME TONEBENDER）

鳴ってる。

あきらめ世代の希望のうたが

鳴ってる。

ロックンロールの未来が

まるで白昼夢のように

鳴ってる。

お願いです。

Gateballersの音楽に揺れている時だけ

邪魔しないでください。

ヤツらが無心で鳴らす音を

カラダ中で感じる時にだけ

生きてる心地がする。

そんな音楽が

ただ、鳴ってる。

有馬和樹（おとぎ話）